これまで研究が極めて困難だった脳の病気の解明に役立つとみられている。ヒトの脳は最も精巧な自然の構造物の一つとして知られる。今回作製された「ミニ脳」は直径約4ミリ。
まだ不完全で、本物に近づくには長い道のりがある。
それでも、このミニ脳は、ヒトの発達途上の脳のうち重要な三次元的な構造の一部を有している。
各種の脳の部位が、必ずしも適切な位置にあるわけではないが、正常に相互作用しているという。
研究チームのリーダー、オーストリア科学アカデミー分子生物工学研究所のユルゲン・クノブリヒ博士は
「それは乗用車に例えれば、エンジンが屋根の上、ギアボックスがトランクの中、排気管が前方に向いている
――といったような状態だ」と述べ、「それでも、エンジンがどう機能するかの研究には使うことができる」
と語った。この研究は28日、英科学誌「ネイチャー」に発表された。
今回の成功により、研究者たちはヒトの脳の病気を実験室で研究することが可能になる見込みだ。
現在はこうした脳疾患の研究は極めて難しい。例えばアルツハイマー病など脳疾患は通常、ラット、マウス、
その他の動物を使って実施されているが、ヒトの脳ははるかに複雑であるため、これら動物では不十分だ。
これとは対照的に、この新たなアプローチを使えば、科学者たちは実際の患者に由来する脳細胞を検査する
ことによって、神経障害の研究が可能になるはずだ。
実際、クノブリヒ博士らのチームはネイチャー論文で、このミニ脳作製技術を使って、脳が生まれつき小さい
「小頭症」の患者から作り出した脳細胞の働きを研究できたとしている。
同チームの研究は、他の研究者が2008年以降発表した幾つかの研究を土台に構築されている。
こうした過去の研究では、幹細胞を操作して、単なる神経細胞だけでなく、もっと精巧なニューロン(神経単位)
を基礎にした組織も作り出せることを示していた。
Wall Street Journal 2013年 8月 29日 12:07 JST
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887323779204579041830786385934.html
Nature
Cerebral organoids model human brain development and microcephaly
http://www.nature.com/nature/journal/vaop/ncurrent/full/nature12517.html
画像:脳の領域がすでに分化していることが分かる脳の断面図
http://si.wsj.net/public/resources/images/OB-YR912_0828br_G_20130828132705.jpg
依頼がありました
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1376913483/40
>>2に続く
また、ヒトの皮膚細胞のような成熟細胞をリプログラミング(再組み替え)してエンブロニック(胚様体)状態に
戻した幹細胞(iPS細胞)を使って実験した。
いずれのタイプの幹細胞も「多能性」で、体内の他のあらゆる細胞に変化させることができる。
研究者たちは、この幹細胞に成長ファクターとして知られる化学物質を加えた。すると中枢神経系を
形成するとみられる組織が生まれた。この組織をヒトの胎生環境によく似たゼリー状の物質の中に
入れて培養した。
そして、この混合物を、細胞の発達と成長を助ける回転培養機に置いた。20ないし30日後、神経細胞が
組織化され、「脳のオルガノイド(組織構造体)」と呼ばれる極めて小さな構造組織になった。
この脳組織には既に脳の領域ができていた。ヒトの脳の最大部分を占める「大脳皮質」や、脳脊髄液を
生産する「脈絡叢」などが認められた。ニューロンも活発だった。
クノブリヒ博士は「これは大きな驚きだった。自己組織化していた」と述べ、同博士のチームが何百もの
「ミニ脳」を作製したと語った。
しかし、この構造組織内部で、さまざまな断片がごちゃ混ぜになっており、形も全体的な空間構成も、
実際の脳と完全には合致しなかった。
またオルガノイドが直径4ミリに達すると、成長をストップした。研究者によれば、これは恐らく
循環システムが欠如していたためだろうという。
このオルガノイドは9週間経たヒトのエンブリオ(胚、受精卵)の発達途上の脳に似ていた。
言わんぞ
透明人間
Jesus Fuck’n Christ!
カス!!
これをある程度大規模にやったらさすがに倫理的に問題がある
人工的に作った脳味噌をコンピュータに繋げれば人間は不要になる
> これは大きな驚きだった。自己組織化していた
これは驚きで,例えると無人島に赤ん坊を連れて行って
木の実を拾わせたりモリで魚を突くところまでは教えて10歳から放置して
30年後に行ったら車輪と太陽暦を発明していたというくらいの驚き
このまま大きくなると脳になるんじゃないかという予兆が。
というか、画像が胎児に見えてしょうがないのはステマか……ゴセシケとか合成脳のはんらんとかを思い出すwこんな適当な方法で4mmまで育つんだったら、培地を立体的にして培養液を上手く動かせばもっと大きくなるよね。
費用はすごいかかるだろうけど。
>>15
脳移植は、ずいぶん昔からやってるよ。特にパーキンソン病の研究が進んでる。
中絶した胎児の脳を数人分移植するとか、神経幹細胞どころか、ES細胞を移植するとか、随分荒っぽいことをやってる。
効果は安定していないけど。
自分の細胞から黒質を作って移植できるとかになったら、定番の治療法になるかもしれない。
とはいえ、この技術が10年でモノになる方には多くは賭けられないな。腫瘍の問題もあるし。
あと5年から10年で完全に脳できるな。
まあ脳ばかりは作成しても移植するわけにはいかないから、
あまりしょうがないんだけど。
血管が通ってないから無理でしょ
これ肝臓の細胞を増やしましたとか
心臓を心筋細胞だけ組織化しましたとかそのレベル
「以外にも」自己組織化しようとしてたというだけ
次は視神経に挑戦して欲しい
普通に細胞培養しても シャーレの底の2次元方向にしか分裂して行かないので
膜状にしかならない
電気信号で五感情報を送り込めば、脳の中に意識が芽生えるのか?
実験しても外からは分からないが、脳内で地獄を味わう悲劇の人がいるって事なのか??
良く分からないけど、何か嫌だなw
B’tラファエロの羽化が待たれるところだ。
量子コンピューターが人間を作るなんてね
世界一IQの低い地域だっけ??
入力、出力がないから刺激はないんだろうけど。
脳波とかないんだよな?
ここまで形成されてるなら自発発火はしてないとおかしい
こわいこわいこわいすんげぇこわいマジこわい><
使えないかね?
脳内で上手く組織化出来ればリハビリ次第で機能回復とか
出来るんじゃね?
脳梗塞で減った奴を幹細胞つかって補填は研究されてる一つ上が言ってる通りパーキンソン病と黒質みたいに
病巣と病気の関係がはっきりしている場合
誘導分化して埋め込みなどは出来るかもしれない
その分悪魔な気がしないでもない
なんか言いたいだろうから
倫理的にも死人の脳とほぼ一緒じゃね?どうやったって意識の生じようないし
ズボラなやつが所有するとエサをやり忘れて
餓死してしまうという悲しい製品になるだろうな…
ニューロンが活発ってのはつまりそういう事だよな・・・
これ現状、脳だけの奇形胎児ってことだから
廃棄は社会的にも宗教的にも問題ないだろう。問題が起こるとすれば、奇形胎児を人為的に作ったという行為の方だな。
脳であっても手足と同じ扱い
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